破風板について

ハウスメイクの中村です!

本日は破風板についてです。

破風板の劣化でお問い合わせくださるお客様も多いです。

破風板(はふいた)

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破風板とは、屋根の内部や屋根瓦の下に吹き込む風を防止するための板のことです。

住宅の屋根の先端部分に取り付けられています。先端部分のうち樋(とい)が付く部分は鼻隠し、付かない部分は破風、破風と壁までの間の屋根部分はケラバと呼ばれます。
破風板とは文字通り「風を打ち負かす板」という意味になります。また、破風は「博風」とも書くことがあります。博には「つかみ取る」「手でパチパチ叩く」という意味があり、博風の場合は風をつかみ取り、吹き込みを防ぐことを意味しています。
重要な破風板の役割
屋根は上から吹き付ける風に対しては強い耐性を持っています。ところが下や横から風が吹き込んでくると意外ともろいのです。

特に下から吹き上げる風は大の苦手。破風板は下や横から来る風を防御し、屋根内部への風の吹き込みを防ぐことができます。

また、この構造により雨水の吹き込みを防ぐこともできます。

下や横からの風を防ぐ構造で、なぜ上から降る雨を防げるのか?と思われるかもしれませんが、雨は強風時には斜め上から降ってきますし、台風が来れば真横から降り込んでくることもあります。

破風板はそんな時に威力を発揮するわけです。ちなみに破風板には水垢が付くので、真っ白に塗るのは避けた方が無難だと言われています。

また、破風板には防火性を高める働きもあります。
破風板がないと仮定してみましょう。屋根の張り出た部分を軒と言いますね。火災時には窓から炎が上がることがよくあります。

破風板がない場合、遮るものがないので炎はすぐに軒まで達し、屋根裏まで一気に燃やしてしまうことでしょう。

つまり、破風板があることで延焼をある程度まで防ぐことができるわけです。
もう1つ、破風板には化粧材としての役割があります。屋根を支える構造体である桁(けた。棟木と平行方向に渡した水平部材)・母屋(もや。垂木を支える部材)などはあまり外見が良くありません。破風板にはこれを隠すことができます。
破風板の材質
破風板の材質には木質系、金属系、窯業系など、いくつかの種類があります。以前はほとんどの破風板が木質系でした。しかし、耐火性の面では明らかに他の材質に劣るため、次第に使われなくなり、現在ではあまり使用されることはありません。

金属系ではガルバリウム鋼板が使われることが多いようです。耐久性と化粧性に優れているのが金属系ですが、耐火性はあまり良くありません。金属系の破風板も、高熱にさらされると曲がって耐火機能を失ってしまうからです。
一番信頼性が高いのは窯業系の破風板です。材質がセメントやセラミックスなどの複合材なので、耐久性・耐火性・化粧性すべてにおいて優れています。

唯一、窯業系の破風板には重量があり、耐震性で劣るという欠点があるのですが、破風板は使われる量が少ないため、あまり問題になることはありません。

破風板や外壁でお困りのお客様はハウスメイクにお気軽にお問い合わせください!

中村日記  終

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