お読みいただきありがとうございます!『千葉県の外壁塗装専門店 ハウスメイク』です。
外壁塗装で耳は、軒天(のきてん)の塗装がとても重要です。
「軒天」は住宅に欠かせない重要な存在で、メンテナンスも欠かせません。
この記事では、軒天の基礎知識から補修方法、塗料についてご紹介します。
軒天塗装の費用相場についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 1.軒天(のきてん)とは?
- 2.軒天(のきてん)の4つの役割
- 2-1.建物の美観を整える
- 2-2.火事の延焼を防ぐ
- 2-3.屋根裏の換気
- 2-4.雨水・日差しによる外壁の劣化防止
- 3. 軒天(のきてん)の素材別特徴とメンテナンス方法
- 3-1.木材系(カラーベニヤ・化粧合板)
- 3-2.不燃材(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)
- 3-3.金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパンドレル)
- 4.軒天塗装が劣化してきたサインを見逃さない
- 4-1.汚れ付着や色褪せ
- 4-2.シミの発生
- 4-3.藻やコケの発生
- 4-4.塗料の剥がれや欠損
- 5.劣化が少ない場合は「軒天塗装」が一般的
- 5-1.軒天塗装で使われる塗料の種類
- 5-2.軒天の塗装方法
- 6.軒天塗装にかかる費用は?
- 7.軒天塗装の耐用年数は?
- 8.軒天は定期的にメンテナンスを行いましょう!
1. 軒天(のきてん)とは?
軒天とは、外壁から突き出している屋根の裏側部分のことを指します。
屋根の裏側部分である軒天は、「軒天井」や「軒裏天井」「軒裏」「上げ裏」と呼ばれることもあります。
2. 軒天(のきてん)の4つの役割
日常生活ではあまり気にすることのない部分ですが、住宅にとって軒天はとても重要な役割を果たしています。
- ● 建物の美観を整える
- ● 火事の延焼を防ぐ
- ● 屋根裏の換気
- ● 雨水・日差しによる外壁の劣化防止
上記それぞれの役割について、詳しく見てみましょう。
2-1.建物の美観を整える
屋根の裏部分となる軒天がないと、屋根の内部が丸見えとなり、美しい外観とは言いがたいでしょう。
軒天を張ると屋根の内部を守ることができるだけでなく、外観を整えることができます。
野地板(のじいた)と呼ばれる屋根の下地材や、野地板を受ける角材である垂木(たるき)が見えなくなるため、スッキリとした印象になることが特徴です。
2-2.火事の延焼を防ぐ
軒天に使われる材料は一定基準を上回る防火性を要するため、火事の延焼を防ぐことができます。
火の手は下から上へと延焼し、軒天がなければ屋根はあっという間に焼け落ちます。
瞬く間に家全体が燃えてしまうのです。
軒天があることで屋根が早々に焼け落ちることを防ぎ、住民が逃げる時間を稼ぐことが可能になります。
2-3.屋根裏の換気
軒天に換気口を付ければ、湿気がこもりやすい屋根裏を効率的に換気できます。
換気口は必ずあるものではありませんが、なかには小さな穴が空いている有孔板を使った軒天もあります。
湿気が溜まるとカビが発生したり屋根が劣化したりするため、軒天で換気できると傷みにくくなります。
2-4.雨水・日差しによる外壁の劣化防止
軒天があることで、雨水や日差しから外壁を守りやすくなります。
軒天は外壁から突き出している部分となるため、外壁にとっては屋根のような役割を果たしているのです。
雨水による湿気や太陽光による紫外線は外壁の劣化を早める要因となるため、軒天があるだけで劣化を遅くすることができます。
3.軒天(のきてん)の素材別特徴とメンテナンス方法
軒天にはさまざまな素材が使われ、素材によってメンテナンス方法が異なります。
ここからは、下記の素材ごとに特徴とメンテナンス方法をご紹介します。
- ● 木材系(カラーベニヤ・化粧合板)
- ● 不燃材(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)
- ● 金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパン)
3-1.木材系(カラーベニヤ・化粧合板)
一昔前の木造住宅では、べニヤや化粧板を使った軒天が一般的でした。
木目で風情ある点が特徴ですが、耐火性が低く、塗装が剥がれると劣化が早いことが特徴です。
特に、張ってから10年以上経っている場合は、増張補修のメンテナンスが必要です。
場合によっては、軒天の張り替えが必要になることもあります。
3-2.不燃材(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)
近年一般的に使用されているのが、不燃材です。
その中でも、ケイ酸と酸化カルシウムが結合してできる「ケイ酸カルシウム」を使ったケイカル板を使用するケースが多くなっています。
ケイカル板は「ケイ酸カルシウム板」の略称で、耐火性や防湿性に優れていることが特徴です。
一方で、エクセルボードは、セメントと補強繊維を混ぜて作られます。
衝撃に強く防湿性が高い不燃材ですが、重量があり高価なため、一般的に使用されることは多くありません。
また、フレキシブルボードは強度が高いことが特徴の不燃材です。
これらの不燃材は、定期的に塗装のメンテナンスを行う必要があります。
3-3.金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパンドレル)
金属系の材料を使った軒天は、耐火性や耐久性、耐水性に優れていることが特徴です。
ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルが使われることが多く、公共住宅などで採用されるケースがほとんどで、一般住宅で採用されることはあまりありません。
金属系の材料は劣化によりサビが発生するため、15~25年ごとに塗装のメンテナンスが必要です。
4. 軒天塗装が劣化してきたサインを見逃さない
住宅を守る重要な役割を果たす軒天は、劣化のサインをしっかりキャッチして早めにメンテナンスすることが大切です。
劣化のサインは、主に
- ● 汚れ付着や色褪せ
- ● シミの発生
- ● 藻やコケの発生
- ● 塗料の剥がれや欠損
が挙げられます。
こまめにチェックして、サインを見逃さないようにしましょう。
4-1.汚れ付着や色褪せ
屋根や外壁と違い、雨水や日差しの影響を直接は受けない軒天ですが、汚れが付着したり色褪せが発生したりします。
これらは、劣化症状の初期段階といえます。
特に、色褪せが確認できたら、塗り替えを検討するタイミングと考えても良いでしょう。
ほかの劣化症状がないかもしっかりチェックして、劣化具合を見極めることが大切です。
4-2.シミの発生
シミは、雨漏りによる可能性が高く、危険度が高い劣化症状です。
屋根やベランダの雨水をうまく排水できずにシミとなっていることが多いため、早急にメンテナンスする必要があります。
4-3.藻やコケの発生
藻やコケの成長には、水分が必要です。
軒天に藻やコケが発生しているということは、湿気が高い状態になっていると考えられます。
この場合、軒天が効率的に換気できず、湿気が溜まっている可能性が高いです。
カビが発生することもあるだけでなく、症状が進行すると雨漏りが発生することもあります。
早めにメンテナンスや点検を依頼すると良いでしょう。
4-4.塗料の剥がれや欠損
軒天は、経年劣化により塗装が剥がれてしまうと、欠損につながってしまいます。
剥がれが進み欠損の症状がある場合は、早急なメンテナンスが必要です。
たとえば、軒天に欠損があると鳥やネズミが住み着いてしまうことがあります。
鳥やネズミは、糞尿や騒音で困るだけでなく、配線をかじられると漏電や火事を引き起こすリスクがあるため、早めの対処が必要です。
塗装が剥がれ欠損していると、下地を含めて補修メンテナンスが必要になることもあります。
時間が経てば経つほど症状は進行するため、早めにメンテナンスを依頼しましょう。
5.劣化が少ない場合は「軒天塗装」が一般的
軒天のメンテナンスは、塗装が一般的です。
劣化が著しく激しい場合を除き、塗装のみで済むケースが多くなっています。
ただし、雨漏りの被害が大きく剥がれや欠損が進行している場合は、張り替えになることもあります。
費用を抑えるためにも、色褪せなどの軽い劣化症状がある時点でメンテナンスをすると良いでしょう。
5-1. 軒天塗装で使われる塗料の種類
軒天塗装で使われるのは、下記をはじめとする塗料です。
- ● EP(エマルションペイント)
- ● AEP(アクリルエマルションペイント)
- ● NAD(アクリル樹脂系水分散形塗料)
EPやAEPは、水溶性で安価なことが特徴です。
一方のNADはケイカル板やべニアに使われることが多く、接着性・耐水性が高いことで知られています。
NADは、改修で使われることが多いことが特徴です。
5-2.軒天の塗装方法
軒天の塗装は、下記の工程で進めます。
- 1. 下地の処理・素地の調整
- 2. 錆止めを塗る
- 3. シーラーなどで下塗りをする
- 4. 2回、上塗りをする
最初にサンドペーパーなどを使って汚れを取り除き、現存する塗膜の不具合を取り除いておくことで、しっかりと塗装することができます。
また、釘などの鉄が使われている部分が多くある場合は、錆止めを塗ることで劣化を抑えることが可能です。
工程 | 内容 |
---|---|
下地処理・素地調整 | サンドペーパーなどで汚れや既存塗膜の不具合部分を取り除く |
錆止め | 軒天を固定している釘や鉄の部分がある場合は、錆止めを塗る |
下塗り | シーラーなどの下塗りを塗る |
上塗り | 上塗り用の塗料を2回塗る |
6.軒天塗装にかかる費用は?
軒天塗装の費用相場は、1m²あたり800~1,500円です。
ただし、下記の要因によって、費用は大きく変わることがあります。
- ● 塗装面積
- ● 塗料の種類
- ● 業者の技術水準
たとえば、ウレタン塗料は1m²あたり800円ほどと安価ですが、耐久性が高いシリコン塗料を選択すると1m²あたり1,000円ほどと費用が高くなります。
また、軒天塗装のためには足場を組まなければならないため、足場設置費用も必要です。
そこで、外壁や屋根など足場が必要なメンテナンスも一緒に施工すると、費用を節約できます。
ただし、軒天塗装の費用は劣化具合によっても変わってくるでしょう。
まずは見積もりを依頼して、現状でかかる費用を把握しておくことが大切です。
7.軒天塗装の耐用年数は?
一般的な軒天塗装の耐用年数は、約10年です。
10年を目安に、定期的にメンテナンスすると良いでしょう。
ただし、10年はあくまでも目安です。
軒天の材料や気候などの環境によって劣化具合は異なります。
定期的に劣化症状がないかをチェックして、必要に応じてメンテナンスしていきましょう。
8. 軒天は定期的にメンテナンスを行いましょう!
軒天は、住宅を守る重要な役割を果たす存在です。
安全かつ快適に住宅に住み続けるためには、軒天を定期的にメンテナンスしていくことが欠かせません。
軒天のメンテナンスは、塗装が一般的です。
10年を目安にしながら、定期的に劣化症状がないかをチェックして軒天塗装のタイミングを見極めていきましょう。
『千葉県の外壁塗装専門店 ハウスメイク』は、10,000棟以上の施工実績を持つ、地域密着型の外壁塗装業者です。
国家資格の1級塗装技能士やリウォール診断士が在籍しており、有資格者が丁寧に、確かなアドバイスをいたします。
日本ペイントの登録認定施工店なので、10年色褪せないプレミアム外壁塗装システム「ダイヤモンドコート」の施工にも対応しています。
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