現地調査には外壁と屋根と付帯部の調査が主です。以前にもお話した通り
屋根・外壁には種類があります。その種類を調べて、傷み具合を
調査することが、現地調査のお仕事になります。
今回は、屋根調査のお話です。では、どういったことを行うのでしょうか?
屋根の現場調査は安全第一に行う
まず第一に屋根の現地調査は危険な作業という認識を忘れないようにしましょう。
望遠のカメラを用いて撮影をしたり、ドローンを使用して全体を撮影
更には、地上カメラを操作する「屋根カメラ」を使用して調査を行う
ケース等ありますが、屋根下地の劣化状態や雨漏れの原因を調査する際は、
屋根に上がらないとわからない事もあります。
間違っても単独では上がらない様お願いいたします。
私達のようなプロにお任せください。
屋根現場調査のリスク
・滑りやすい
当たり前ですが、屋根は高い所にあります。落ちたらひとたまりもありません。
安全靴とヘルメットの着用必須です。しかし、万全の準備をしていても
雨で濡れている屋根やコケ・カビの上を歩く場合、安全靴でも危険です。
・屋根材が割れる
プロの業者は踏んでもいい箇所を知っています。
慣れていないと歩いただけで「パキッ」っとなってしまうことも…。
・季節で屋根の環境も変わる
夏は手も付けない程暑くなっており長時間の調査は困難です。
また、雪や雨の際は屋根が凍っていたり濡れていたりととても危ない環境です。
こんな会社に注意
靴は普通のスニーカー等を履いている・ベテランっぽい事をしようと困難な環境でも屋根に上がる
パフォーマンスだけで屋根に上がる・梯子を持参していない(ベランダ等からよじ登る)
屋根工事の主な目的は機能の向上・保護と美観・補修工事などです。
工事を始める前に屋根を壊されたら元も子もありません。
上記のような会社の調査はくれぐれも注意が必要です。
ココをチェックしてます
屋根の現地調査は工事内容や屋根材によって様々です。基本的なチェック項目が
あります。そちらをご紹介いたします。
屋根勾配
建物の図面には屋根勾配が記載されています。屋根勾配は屋根面積を計算するために
また、屋根材の選定に於いても重要な情報です。屋根に上るにも急な勾配では
診断が困難になる為、用心する必要があります。
太陽光発電や温水器が設置されている
太陽光発電や温水器が屋根に設置されている場合、工事で脱着が必要な場合があります。
メーカーと連絡をとることを想定してメーカ名・型番・品番を控えます。
葺き替えや重ね葺きの場合脱着は必要になります。塗装の場合は屋根材の傷み具合では
脱着せずに塗らせて頂くことが多いです。
雪止めの取り付け位置と周囲の環境
葺き替えや重ね葺きの場合、既存の雪止めの取り付け位置を確認します。
新たな屋根材が既存屋根よりも滑りやすい材質の場合は2段や3段にしたり範囲を
広げることもあります。隣の家近い場合は、特に注意いたします。
雨樋の形状と傷み具合
軒樋の形状は角形と半円型がある。既存の雨樋の形状で流水量を
まかなえてない場合、半円型⇒角形型⇒特殊型にランクを上げた方が良いです。
雨が降ってきてる時の不具合が無いかお客様に確認し、現場を確認します。
築年数とリフォーム歴
リフォーム履歴があり屋根材が傷んでいなくても、築年数を考慮し
下地の野地板が古ければ下地の劣化もあり得るのでしっかり調査いたします。
雨漏れしたことがあるか
お客様に雨漏りの確認をします。現状雨漏りをしていなくても以前に雨漏りしてた場合
風向き等で雨漏れする可能性もあります。一度や二度の雨漏れでは野地板などが
黒ずむほどにはならず、場所を特定しにくいです。
特定方法として散水試験やサーモグラフィなどがあります。
アンテナの有無
最近は屋根の上にアナログアンテナが事もありますが、現在は地上波デジタルが主の為
不用です。まだあるようでしたら屋根工事の際、撤去することをお勧めします。
One Point Advice
ご存知でしたか?火災保険が使えます‼
火災保険が火災以外にも適用できます。強風・雪・雷・雹などの自然災害で
火災保険が適用されることが案外知られていません。
瞬間的な突風により「雨樋が外れた」「板金が浮いてしまった」など該当する被害がありませんか?
20万円以上の工事金が適用されることがあり、小さな補修でも足場を組む工事もある為適用されることが
多いです。多くのお客様は被害の自覚がありません。実際現地にて建物診断すると災害が
見つかることもあります。また、保険会社からいつの被害なのか尋ねられるので、
私どもハウスメイクにお任せください。
保険が適用された例
ハウスメイクへ塗装工事を検討されている方からご連絡がありました。
築年数は10年で屋根・外壁塗装を検討されており、
ハウスメイクが現場調査に伺いました。外壁を診断後コケカビやクラック(ひび割れ)等が見つかり
外壁による防水機能が失われていることに気づきました。コレは塗装の必要があると判断し、
梯子をもって次に屋根へ上りました。梯子を登ってみると、屋根もコケや色褪せがすごく
塗装の必要があると判断、その際屋根材の破損・板金の剥がれと釘落ち・雨樋の破損を見つけ
お客様に状況を説明しました。お客様も驚いており「修復は出来ませんか?」を言われました。
「今年は台風なども多く発生してるので、火災保険の対象になりますよ。全てハウスメイクで手続き
出来るのでご安心ください。」っと伝えると安心したように「お願いします。」と言われました。
その後、台風被害という事で申請をし、無事適用されました。
保険会社により適用条件、適用項目が違うのでご自宅の火災保険の
内容を一度確認されてみてはいかがでしょうか?