
お読みいただきありがとうございます!『千葉県の外壁塗装専門店 ハウスメイク』です。
自宅の基礎にひび割れを見つけた場合、どのように対処すべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
基礎のひび割れは放置すると建物の耐久性を損なう可能性があり、適切な補修が求められます。
本記事では、基礎ひび割れの種類や危険性を解説し、具体的な補修方法と費用相場について詳しく紹介します。
信頼できる業者の選び方や、基礎部分のメンテナンス方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
1. 基礎ひび割れとは?
基礎のひび割れは、住宅の安全性に関わる重要な問題です。
小さなヒビでも放置すると拡大し、建物の耐久性が低下する恐れがあります。
特に幅0.3mm以上のクラックは構造に影響を及ぼす可能性があるため、早めの対処が必要です。
住宅の基礎は、建物全体を支える部分であり、ひび割れの種類や進行度合いによって適切な補修方法が異なります。
また、基礎補強を適切におこなうことで、ひび割れの再発防止や建物全体の耐震性を高めることが可能です。
1-1.ひび割れの種類と危険性
基礎のひび割れは、大きく「構造クラック」と「ヘアークラック」の2種類に分けられます。
構造クラックは建物の耐久性に影響を与える可能性が高く、早急な補修が必要です。
一方、ヘアークラックはすぐに大きな問題にはなりませんが、経年劣化により進行することがあるため注意が必要です。
特に水分侵入があると、コンクリート内部の鉄筋が腐食し、さらにひび割れが広がる原因となります。
これにより、建物全体の強度が低下するリスクがあるため、早めの診断と補修が求められます。
構造クラック(幅0.3mm以上・深さ4mm以上)
構造クラックとは、基礎コンクリートに発生する幅0.3mm以上・深さ4mm以上の大きなひび割れのことを指します
このタイプのひび割れは、建物の耐久性や安全性に直接影響を及ぼすため、早急な補修が必要です。
発生原因としては、地震や地盤沈下、施工不良などが挙げられます。
特に、基礎の内部までひび割れが進行すると、水分が侵入し鉄筋が錆びることで、コンクリートの強度が低下し、建物の支持力が損なわれるリスクがあります。
また、放置するとひび割れがさらに広がり、最悪の場合は基礎の補強や建て替えが必要になることもあります。
補修方法としては、エポキシ樹脂を注入する「樹脂注入工法」や、ひび割れ部分をカットして補修材を充填する「Uカット(Vカット)工法」などがあります。
費用はひび割れの規模によりますが、1mあたり数千円から数万円が相場です。
ヘアークラック(幅0.3mm未満)
ヘアークラックとは、幅0.3mm未満の非常に細いひび割れのことを指します。
表面的なものが多く、すぐに建物の強度に影響を与えるものではありません。
ただし、ひび割れの方向や発生箇所によっては、今後の広がりに注意する必要があります。
主な原因は、コンクリートの乾燥収縮や気温の変化による膨張・収縮です。
新築の建物では施工後数年以内に発生することが多く、特に打設時の水分量が多い場合や急激な乾燥があった場合に生じやすくなります。
また、経年劣化によっても発生するため、築年数の長い建物では定期的な点検が推奨されます。
基本的に、ヘアークラックはすぐに補修が必要なわけではありませんが、ひび割れが雨水の侵入経路となると、内部で劣化が進行する可能性があります。
そのため、防水性を高めるために、シール材や防水塗料を用いた補修をおこなうのが望ましいでしょう。
また、ひび割れが拡大していないか、定期的に点検することも重要です。
1-2.ひび割れ危険度に応じて補修や耐震診断が必要
基礎のひび割れは、幅や方向によって危険度が異なり、適切な対処が求められます。以下のように、ひび割れの特徴に応じた対応を考えましょう。
幅0.3mm以上のバツ印のひび割れ(×型)
ひび割れが交差するように「バツ印(×)」の形状になっている場合は、建物全体の構造に影響を及ぼしている可能性が高いです。
そのため、耐震補強や場合によっては建て替えが必要になることもあります。
特に、地震や地盤沈下によって発生した場合、建物全体の強度低下が懸念されるため、専門業者による詳細な基礎診断を受けることが推奨されます。
幅0.3mm以上の斜めのひび割れ
基礎部分に斜めに走るひび割れは、地盤沈下や不同沈下(建物が不均等に沈む現象)の影響を受けている可能性があります。
このタイプのひび割れは、時間の経過とともに進行しやすく、放置すると耐震性が低下するリスクがあります。
まずはひび割れ補修をおこない、その後必要に応じて耐震診断を受けることが大切です。
幅0.3mm以上の水平・垂直のひび割れ
ひび割れが水平または垂直に伸びている場合は、基礎コンクリートの乾燥収縮や経年劣化が原因であることが多いです。
すぐに建物の安全性に影響を与えるわけではありませんが、長期間放置すると水分が侵入し、鉄筋の腐食やさらなるひび割れの拡大を招く可能性があります。
早めに補修をおこなうことで、建物の寿命を延ばすことができます。
幅0.3mm未満のひび割れ
ヘアークラックとも呼ばれるこのタイプのひび割れは、基礎の乾燥や気温の変化によって発生することが多く、強度に大きな影響を与えるものではありません。
ただし、雨水の侵入による劣化の進行や、時間の経過とともに拡大する可能性があるため、定期的にチェックをおこなうことが重要です。
必要に応じて防水塗料やシール材で補修をおこなうことで、基礎の劣化を防ぐことができます。
ひび割れの種類によって対応策は異なりますが、共通して言えるのは「放置しないこと」です。
特に、幅0.3mm以上のひび割れや斜め・バツ印のひび割れは建物の安全性に関わるため、専門家による診断を受けることが望ましいでしょう。
2. 基礎ひび割れの補修方法と費用相場
基礎ひび割れの補修方法にはさまざまな種類があり、ひび割れの大きさや状態に応じて適切な工法を選択することが大切です。
特に、水分侵入を防ぐための適切な補修が不可欠です。
代表的な補修方法として、シール工法、Uカットシール材充填工法、ビックス工法などが挙げられます。
それぞれの補修方法には費用相場があるため、適切な方法を選ぶことが重要です。
また、基礎補強を目的とした補修を検討することで、長期的な安心感を得られる でしょう。
2-1.主要な補修方法の比較
基礎のひび割れ補修には、さまざまな工法があり、それぞれ適用範囲やコストが異なります。
以下のように、ひび割れの大きさや建物の状態に応じた方法を選ぶことが重要です。
- ● シール工法(数百円~/m)
ひび割れが浅い場合に適用される方法で、主に防水目的で使用される。 - ● Uカット(Vカット)シール材充填工法(4,000~6,000円/m)
ひび割れ部分をカットし、シール材を充填することで強度を向上させる工法。 - ● ビックス工法(1~2万円/m)
より深刻なひび割れに対して、専用の注入材を用いた補修をおこなう。 - ● アラミド繊維シート+エポキシ樹脂工法(2万円~/m)
ひび割れだけでなく、基礎全体の強度を高めるために使用される工法。
それぞれの工法には、施工の手間やコストの違いがあるため、建物の状態に応じた適切な補修方法を選ぶことが重要です。
シール工法(数百円~/m)
シール工法は、比較的軽度なひび割れに対して簡単に施工できる補修方法です。
ひび割れ部分に防水性のあるシール材を充填し、雨水の侵入を防ぐことが目的です。
メリット
- ● 費用が安く、数百円~/mで施工可能
- ● 短時間で補修が完了する
- ● DIYでも対応できる場合がある
デメリット
- ● ひび割れの進行を止める効果はない
- ● 構造クラックには適用できない
- ● 長期間の耐久性が低いため、定期的な再施工が必要
この工法は、ひび割れの幅が0.3mm未満のヘアークラックなど、強度への影響が少ない場合に適用されます。
Uカット(Vカット)シール材充填工法 (4,000~6,000円/m)
Uカット(Vカット)工法は、ひび割れ部分を削って広げ、そこにシール材を充填することで補修する方法です。
削ることでシール材の密着性を向上させ、ひび割れが再発しにくくなります。
メリット
- ● シール工法よりも耐久性が高い
- ● ひび割れの進行を防ぐ効果がある
- ● 構造クラックにも対応可能
デメリット
- ● 施工に時間と手間がかかる
- ● 費用が比較的高め(4,000~6,000円/m)
- ● コンクリートを削るため、多少の振動や騒音が発生
幅0.3mm以上のひび割れに適用される工法で、特に構造上の影響が懸念される場合に選ばれることが多いです。
ビックス工法 (1~2万円/m)
ビックス工法は、特殊な注入材を使用してひび割れを補修する方法です。
ひび割れの内部に樹脂を高圧で注入し、内部から補強するのが特徴です。
メリット
- ● ひび割れの深部まで補修できる
- ● 基礎の強度を向上させる効果がある
- ● 防水性と耐久性が高い
デメリット
- ● 他の工法に比べて費用が高い(1~2万円/m)
- ● 高度な技術が必要なため、専門業者による施工が必須
- ● 施工時間が長くなることがある
特に深さ4mm以上のひび割れや、鉄筋の腐食が懸念される場合に適用される工法です。
アラミド繊維シートとエポキシ樹脂のハイブリッド工法(2万円~/m)
アラミド繊維シートとエポキシ樹脂を組み合わせた補修工法は、ひび割れ補修と基礎の補強を同時におこなうことができる方法です。
メリット
- ● ひび割れの再発を防ぎながら強度を向上させる
- ● 耐震補強としても有効
- ● 長期的な耐久性が期待できるい
デメリット
- ● 施工費用が高い(2万円~/m)
- ● 施工に時間がかかる
- ● 専門業者による施工が必要
この工法は、特に耐震補強を兼ねた基礎補修をおこなう場合に採用されます。
建物の長期的な安全性を確保するためには、有効な選択肢となるでしょう。
2-2.部分補修と全体補修の費用相場
基礎のひび割れ補修には「部分補修」と「全体補修」があり、それぞれの費用や施工期間が異なります。
ひび割れの規模や建物の状態を踏まえた適切な補修を選ぶことが重要です。
部分補修の費用相場
小規模なひび割れであれば部分補修が可能です。
具体的には、シール工法やUカット工法などを用いて、1カ所あたり約1万円~2万円が目安となります。
施工時間は数時間から1日程度で完了するケースが多く、比較的手軽におこなえる点がメリットです。
ただし、補修後の経過観察が必要であり、基礎全体の耐久性を確保するために定期的な点検をおこなうことが推奨されます。
全体補修の費用相場
基礎全体に広がるひび割れや、複数のひび割れが確認された場合は、全体補修が必要です。
この場合、ビックス工法やアラミド繊維シート工法などの強度補強を兼ねた補修がおこなわれ、費用の相場は約10万円となります。
工期は約2~3日かかることが一般的です。
全体補修は部分補修に比べて費用は高くなりますが、基礎全体の強度を維持できるため、長期的な安全性を考慮すると有効な選択肢です。
特に、耐震性が懸念される建物では、基礎診断をおこない適切な補強工事を検討することが重要です。
補修費用を抑えるポイント
- ● 軽微なひび割れは早めに補修する(放置するとひびが広がり、補修費用が高額になる)
- ● 複数箇所の補修をまとめて依頼する(個別に施工するよりもコストを抑えられる)
- ● 補助金や助成金の活用を検討する(自治体によっては基礎補修の補助金制度がある)
基礎のひび割れは、家の寿命や耐震性に関わる重要な問題です。
適切な補修方法を選択し、安全な住環境を維持することが大切です。
3.基礎ひび割れの補修業者を選ぶポイント
基礎ひび割れの補修を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
適切な工法を用い、耐久性のある補修をおこなう業者を見極めることで、追加の補修費用を抑えられます。
診断から施工までの流れを確認し、悪質業者を避けるためのポイントを把握することが大切です。
事前の情報収集と業者の比較をおこない、適切な補修を依頼しましょう
3-1.通常の診断から施工までの流れを事前に把握
基礎ひび割れの補修を依頼する際は、診断から施工完了までの流れを把握しておくことが大切です。
まず、業者に基礎診断を依頼し、ひび割れの原因や範囲を特定します。
この際、写真や測定データを提供してくれる業者であれば、より信頼性が高いといえます。
次に、補修方法の選定と見積もりを提示されるので、工法や費用について納得できるまで確認しましょう。
たとえば、軽微なひび割れならシール工法、大きなひび割れにはUカットやビックス工法が適用されます。
最終的に契約を結び、施工が開始されます。
通常、部分補修なら1日、全体補修なら2~3日程度で完了します。
工事完了後は、仕上がりを確認し、必要に応じてメンテナンスのアドバイスを受けるとよいでしょう。
3-2.悪質業者を見分けるポイントを事前にチェック
基礎補修の業者選びでは、過剰な営業や不透明な料金設定をおこなう悪質業者に注意が必要です。
- 1.無料点検を装った過剰な営業
「すぐに補修しないと危険」と不安を煽る業者には注意が必要です。本当に必要な補修かどうか、複数の業者に診断を依頼し比較しましょう。 - 2.不明確な見積り
料金の内訳がはっきりしない業者は避け、「一式◯万円」などと大まかな見積もりには注意が必要です。 - 3.契約を急がせる
「今契約すれば割引」と即決を迫る業者も警戒しましょう。要
安心して補修を依頼するためにも、口コミや施工実績を確認し、アフターサポートの有無もチェックすることが大切です。
4. 基礎部分もメンテナンスが必要
基礎は建物全体を支える重要な部分であり、劣化やひび割れを放置すると建物全体の耐久性に影響を及ぼす可能性があります。
特に、水分の侵入や地盤の変化によるひび割れは、住宅の寿命を縮める原因になるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが必要です。
基礎の状態を適切に管理することで、長期的な修繕費用を抑え、安全な住環境を維持できます。
4-1.基礎部分のメンテナンスの必要性
建物の基礎は、時間の経過とともにひび割れや劣化が進行するため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
特に、以下のような状況では注意が必要です。
- 1.水分の侵入による劣化
基礎にひび割れが発生し、そこから雨水が侵入すると、コンクリート内部が劣化し、強度が低下します。
さらに、湿気が基礎内部にこもることでカビやシロアリの被害につながる可能性もあります。 - 2.地盤の沈下や動きによる影響
地盤の変化によって基礎に負荷がかかると、ひび割れが発生し、構造的な問題につながることがあります。
特に、不同沈下(建物の一部分だけが沈む現象)が起きると、住宅全体のバランスが崩れ、傾きの原因になるため、早急な対応が必要です。 - 3.外部環境によるダメージ
基礎は風雨や温度変化の影響を受けるため、定期的な点検をおこない、ひび割れやコンクリート表面の剥がれがないかを確認することが大切です。
特に、寒冷地では凍害によるダメージが発生しやすいため、適切な補修をおこなう必要があります。
4-2.基礎部分のメンテナンスのポイントを紹介
基礎の状態を長持ちさせるためには、定期的な点検と適切な補修が必要です。
以下のポイントを押さえて、効果的なメンテナンスをおこないましょう。
- 1.定期的な点検を実施する
年に1~2回は基礎部分の状態を確認し、ひび割れや水のしみ込みがないかをチェックしましょう。
特に、雨の多い季節や寒冷地では、気温の変化による影響を受けやすいため、シーズンごとの点検が効果的です。 - 2.小さなひび割れは早めに補修する
幅0.3mm未満のヘアークラックであれば、シール材を用いた簡単な補修で対応できます。
しかし、幅0.3mm以上の構造クラックがある場合は、専門業者に診断を依頼し、適切な工法で補修することが重要です。 - 3.排水対策を強化する
基礎周辺に水が溜まると、ひび割れや劣化の原因になります。
雨水がスムーズに流れるよう、適切な排水設備(側溝や雨どい)の整備をおこないましょう。
庭や敷地の排水環境を改善することで、基礎のダメージを軽減できます。 - 4.シロアリ対策をおこなう
基礎に水分が侵入すると、シロアリの発生リスクが高まるため、防虫処理や換気対策を施すことが大切です。
特に、床下の湿度が高い場合は、防湿シートの設置や換気口の確保を検討するとよいでしょう。 - 5.基礎の防水処理を強化する
劣化を防ぐために、基礎表面に防水材や塗膜保護材を塗布する方法も有効です。
特に、長期間メンテナンスをおこなっていない場合は、防水性能のある塗装を施すことで、基礎の耐久性を向上させることができます。
基礎部分の適切なメンテナンスをおこなうことで、住宅全体の耐久性を維持し、長く安全に暮らせる住環境を確保できます。
定期的な点検と早めの補修を心がけましょう。
5. まとめ
基礎のひび割れは、住宅の安全性や耐久性に影響を与えるため、早めの点検と適切な補修が重要です。
ひび割れの種類や深刻度に応じて、シール工法やUカットシール材充填工法などの適切な補修方法を選びましょう。
補修費用はひび割れの状態や工法によって異なるため、事前に相場を把握し、複数の業者から見積を取ることが大切です。
また、定期的なメンテナンスをおこなうことで、ひび割れの進行を防ぎ、長期的な修繕費用を抑えられます。
信頼できる業者を選び、適切な対策を講じることで、住宅の安全性を維持し、安心できる住環境を維持しましょう。
『千葉県の外壁塗装専門店 ハウスメイク』は、10,000棟以上の施工実績を持つ、地域密着型の外壁塗装業者です。
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